本文へジャンプ
トップページ倉敷市教育委員会トップページ文字サイズ変更
文字を拡大する文字を標準にもどす文字を縮小する
背景色変更

倉敷市立倉敷支援学校


校長室より

                               
                  ごあいさつ
 
 本校は1965年に、児童生徒数48名、小学部3クラス中学部3クラス、教員数9名で開設されて今年度で創立61年になる知的障害の特別支援学校です。現在、小学部97名、中学部63名、高等部91名の児童生徒が在籍しています。150名を超える教職員は子どもたちの自立と社会参加を目指し、倉敷という文化的な地域の特色を生かした取り組みを実践しながら教育活動を行っています。
 倉敷支援学校の半径10㎞以内にはあらゆる施設が整っています。観光客の絶えない美観地区から、駅と隣接した大型商業施設。能舞台を備えた芸術ホールや美術館。子どもたちは、校外学習や体験学習でそれらの施設を利用しています。事業所で現場実習を行う高等部にとっても、たくさんの事業所が存在している状況は好ましいものとなっています。
 一方で、周辺には田園風景も残っています。そのおかげで、農園での実習や野菜の栽培を行うことができ、子どもたちの情操を育てることに役立っています。新緑が美しく桜の名所となっている種松山も教室から見え、季節の移ろいを肌で感じることもできます。
 このように文化と自然に恵まれた本校は、今年度も、これまでの積み重ねを生かしながらも新たな取り組みに挑戦していきたいと思っています。その第一歩は、子どもたちの健やかな成長を促すための3学部のさらなる連携を目指すことです。「小学部、中学部、高等部の3つの学部をもつ学校としてあるべき姿はどのようなものか」、「形式ではなく真の連携とは何か」を教職員だけでなく地域、保護者の方々と共に考えていきたいと思っています。そのために設定したテーマが「伝える」です。「挨拶」「感謝」を声に出して伝えることから始まり、想いや考えを伝えるための時間や機会の設定、さらには、伝えるだけでなく、伝えられたことを真摯に受け止めることができれば、教育現場で必要とされる「共通理解」ができると考えています。
 保護者の皆様や地域の皆様と共に「伝えあう」ことを大切にして、心の通じ合う、温かい学校作りを進めてまいります。そのためにも、学校とご家庭がこれまで以上に対話を重ねることで、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に伸ばしていきたいと思っています。
 子どもたちは、日々、少しずつ成長しています。時に立ち止まりながらも自分のペースで進んでいくその姿に、私たち大人もたくさんの勇気をもらいます。これからも、子どもたちの笑顔を真ん中に、学校とご家庭が心を通わせながら共に歩んでいくことができれば幸いです。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
  
                                                                   倉敷市立倉敷支援学校長  山田 由美