〈第2学年 前期の取組み〉

防災・減災学習(5月)を終えて
神戸への防災・減災学習に先駆けて、倉敷市職員の岡田憲明さんをお招きして、防災・減災について考える講演会を開催しました。岡田さんは倉敷市からの職員派遣として、令和6年能登半島地震の被災地支援活動に参加されました。自然災害の最前線で活動した体験をもとに、私たちにもできる「自助・共助」、そして「公助」のあり方など様々な視点から講演をいただきました。
★防災・減災講演会の感想
○災害が発生した後、なかなか支援が進まないのはなぜだろうと思っていたが、それは支援
する側もとても大変だからなのだとわかった。
○倉敷市の商店街の中央にあったトイレが今、能登に行っていることを初めて知れて、私た
ちや観光客が普段使っているものが役に立ててよかったなと思った。
○避難生活が長くなると甘いものが欲しくなるという話を聞いて、糖分がとれて長持ちする
グミを持っておこうと思った。
★人と防災未来センター(資料見学、被災者の講話)の感想
○実際に被害にあった人の話は説得力があり、こういうことをすると本当に助かるという実
感がわいた。
○最初に見た動画で、ただひたすらに身近にある建物がどんどん崩れていっているのがすご
く恐怖を感じた。
○資料を見たり体験談を聞いたりして、実際に大きな地震が起こると本当に怖くて頭が真っ
白になると思った。今できること(家具の固定、避難バッグの点検)などをして、日頃か
ら準備しておきたい。
★ふたば学舎(避難所体験)の感想
○一人につきダンボール2枚だと、どうしてもスペースが狭くなってしまうし、完璧に周り
を囲めるわけじゃなくて、プライベートを隠せなくなってしまいます。そんな状態が続く
のは心身ともにつらいだろうなと思いました。
○避難所での生活は大変であるとともに、同じ部屋やスペースで過ごす人と協力することが
大切だと思った。
チャレンジワーク14に向けて(マナー講座)(6月)
6月19日に社会保険労務士の押野りかさんを講師としてお招きし、「チャレンジワークの前に知っておきたい職場でのマナー」と題した講演をしていただきました。講演ではコミュニケーション、あいさつ、身だしなみなどのポイントについて、実践を交えながら学ぶことができました。“チャレンジワークのときに”や“大人になってから”ではなく“今から”しっかりと意識し、実践してほしいものです。
チャレンジ・ワーク14に向けて(企業学び楽舎)
7月16日(火)に実施する企業学び楽舎では、下に示した7つの企業の方に、それぞれの業種や企業に関連する体験活動を計画していただきました。
プロの話を聞いたり、ともに体験したりすることで、職業選択の要素のうち、社会性(働くことを通して社会に貢献すること)や個人性(自分の能力や個性を生かして自己実現をすること)について、また自分自身の職業適性について考えるきっかけとなりました。
協力してくださる企業の一覧
川崎医科大学附属病院 (医療) |
社会福祉法人 亀龍会 (高齢者福祉・介護) |
玉島信用金庫 (金融業) |
株式会社大同設備工業 (建設業・管工事業) |
ピープルソフトウェア株式会社 (情報サービス業) |
三菱ケミカル株式会社 (製造業) |
松井織物株式会社 (畳縁製造業) |
学びの大きかったチャレンジ・ワーク
チャレンジ・ワークではいきいきと活動する姿がたくさん見られました。生徒の感想からも、いろいろな事業所でとても貴重な体験をさせていただけたということが伝わりました。
事業所の方からのアンケートで「よく頑張っていた」、「丁寧に仕事をしてくれた」、「お客様からも好印象だった」などの意見をいただいている一方で、「あいさつや返事がもう少しできてもいいのではないか」、「もう少し積極的でもよかった」、「せっかくの機会なので、わからないことや気になったことをもっと質問してもよかったのではないか」などの意見もいただいていて、全体としては課題も見られました。
この体験の中で、どの事業所でもお客様(利用者様)を迎えるために日々細やかな取り組みをしていることに触れることができました。「継続は力なり」や「凡事徹底」といった言葉があるように、学校生活での積み重ねを大切にして自分のよさは伸ばし、課題は改善できるようにしていきましょう。
【テキストマイニング・自分のいいところ】
積極的、意欲的、丁寧など与えられた仕事に誠実に取り組めたことがよくわかります。
事業所からも指示通りに活動できていたという項目の評価が非常に高かったです。