よりよい人間関係を築き,主体的に豊かな学校生活を |
本校では,学習指導要領総則・教育課程編成の原則を受け,「豊かな人間性や社会性を育み,社会の一員として主体的に生きる資質や能力を備えた児童の育成を目指す」という学校教育目標を掲げている。本校児童は,明るく穏やかで素直な児童が多い。一方で,意思の疎通が苦手だったり,物事を他人まかせにしたり,気の合う限られた集団の中でのみコミュニケーションをとったりする傾向が見られる。学習面においては,指示されたことをまじめに取り組むことができるが,自分の意見を述べたり,みんなで話し合ったりすることに苦手意識を感じている児童が多い。これらの要因としては,学級集団としてのクラス内における児童同士の関係が希薄なこと,自己有用感が十分に育まれていないことが考えられる。
そこで本年度は研究対象を特別活動に切り替え,これらの課題点の克服に取り組むことにした。本年度は研究の初年度として,学級活動(1)に視点をあて,児童が自分たちの学級や学校の生活をより楽しくするために,議題を見つけ,話し合い,協力して実践する自発的,自治的な活動を通して,よりよい生活や人間関係を築いていきたいという意欲を高めていきたいと考えている。また,自分のよさに気付き自信をもって集団への所属意識を高めていくとともに,自主的・実践的な態度を身に付けていくことができるようにしていきたいと考えている。
これら特別活動で身に付けていく力は,他の教科等における学習にも生かされ,学校生活の中で生き生きと活動する児童の育成につながるものと考える。