研究主題

     「一人ひとりが大切にされ,共に学び合う授業をめざして」
      〜聴き合う関わりを大切にした授業の創造〜 (全教科を通して)

 2  研究主題の設定
 

 学校現場において,教師である私たちが,最も大切にしていることは,学級経営である。子ども一人ひとりが大切にされ,共に支え合い,高め合いながら成長していく姿を理想とし,日々努力している。しかし,私たちは,無意識のうちに学級経営と授業は,別のものとして切り離して捉えがちで,授業を通してよりすばらしい学級経営を目指していくという意識は低い。子どもたちの学校生活の大半は,授業時間である。子どもたちが集団で学ぶことの楽しさや,集団であるからこそ学べた喜びを実感できるのも授業である。すなわち,教師である私たちは,1時間1時間の授業を大切にしていけば,自然にめざす学級像へ近づくということである。
 そこで,本校では,平成18年度から「授業で勝負。」というスローガンのもと,一人ひとりの学びが成立し,共に学び合う授業の創造を主題に取り組んできた。子どもたちは,分からないことを気軽に友達に尋ねたり,一緒に考えたりすることで,分かった喜びを味わったり,共に学び合うことのすばらしさを味わったりすることができ,少しずつではあるが,学力の向上が見られるようになってきた。また,これらの学習体験を通して望ましい人間関係が生まれ,学級そして学校全体が,落ち着いた雰囲気になってきたように感じられる。
 平成20年度からは,聴き合う関わりを大切にするということを基盤としながら,子どもたちの学びの質を高めるために,学級の中に学び合いの授業スタイルを確立させたり,ジャンプのある学びを生み出す工夫をしたりすることに取り組んできた。各学級に学び合いの授業スタイルがほぼ確立してきた昨年度は,研究のポイントを『ジャンプのある学びにするための工夫』とし,子ども一人ひとりの学びの質の向上をめざして取り組んだ。その結果,ジャンプに対する教師の意識は高まったものの,毎時間における子どものジャンプは,まだ十分とはいえない状態である。そこで,本年度も昨年度に引き続き,『ジャンプのある学びにするための工夫』を重点ポイントに取り組んでいくことにした。週一回の研修日に複数の教師で教材研究を行ったり,積極的に授業を見せ合ったりするなど,教師も共に学び合うことを通して同僚性を深めていきたいと考えている。


 事業実績
実施時期    
4月5日,14 研究の基本構想と全体計画
4月23 「私の研究テーマ」設定
5月14 1回校内研修会 51組 社会科「詩を味わおう」
6月22 2回校内研修会 41組 国語科「白いぼうし」
6月25 3回校内研修会 31組 国語科「3年とうげ」
7月6日 4回校内研修会 11組 国語科「いろいろなくちばし」
8月9日〜10 「授業づくり・学校づくりセミナー」参加
9月15 5回校内研修会 22組 算数科「水のかさをしらべよう」
9月27日 6回校内研修会 61組 算数科「分数のかけ算とわり算を考えよう」
 講師 東京大学大学院 佐藤 学 教授
1019 7回校内研修会 12組 道徳「くまさんのなみだ」
         62組 国語科「救命艇の少年」
10月7日 8回校内研修会 なかよし学級 生活単元「遠足のおやつを買いに行こう」
11 9回校内研修会 算数科少人数指導「面積の求め方を考えよう」
1119 10回校内研修会 21組 国語科「お手紙」
12月2日 「播磨東地区小学校国語教育研究大会」参加
12月7日 11回校内研修会 21組 道徳「かさ」
1222 12回校内研修会 32組 道徳「さとしの心」
1月12 実践集録について
1月19 13回校内研修会 算数科少人数指導
2月12 14回校内研修会 42組 理科
2月14 15回校内研修会 21組 国語科
2月24 今年度のまとめ
3月日,10 次年度研究主題の検討

 研究の重点
   「学びの質を高めよう」
   ☆ 学び合いのスタイルをつくろう。(ペア,グループの活用方法の工夫)
   ☆ 課題を工夫しよう。(ジャンプのある学びをつくるために)

 具体的な取組
   ○ 教師の興味,専門性,児童の実態などから,各自の個人テーマを決定する。
   ○ 授業公開を一人2回以上行い,子どもの学びの質の変化を観察する。
   ○ 『子どもの姿から学ぼう』という姿勢で参観する。
   ○ ビデオ撮影して記録を残し,授業検証したり,授業の見方を学習したりする。 
   ○ 学文庫(研究関連図書)を活用し,「学び合い」に関する文献を読み合い,話し合う。

 研究会参加
   全国のいろいろな学校・セミナー等へ出むき研修を深めた。特に本校の「学び合い」を指導してくださった東京大学大学院佐藤教授がかかわっている学校の研究会やセミナーには,積極的に参加した。先進校の授業には学ぶところが多く,その実践を参考にして授業をしたり,佐藤教授の指導から,グループ学習の効果的な取り入れ方も学んだりした。研究会参加報告会を開き,全職員に報告し,今後の研究に生かせるようにした。